呼び名

















それは喜助と が出会って少しした頃の話。
浦原商店へ遊びに来ていた と喋っていたときのこと。



「浦原さん。」



この呼び方になんか違和感を感じる…。
というか、とーーーっても他人行儀ッスよねえ。コレって。



「あの… …サン、少々ご相談があるんスけど…。」

「 ? はい、なんでしょう?」

「アタシはアナタのことを『 サン』とお呼びしてるッスね。」

「はい。」

「…もしかしてアタシのこと、名前で呼ぶのは嫌ッスか?」

「は?」

「もしくは、アタシに滅茶苦茶気を使って下さっている…とか?」



は思ってもいないことを言われて目を丸くした。



「私、そんな風に見えてましたか!?」

「あ、いや、そういう訳じゃないんスけど…。」

「浦原さんのことを凄い緊張するんだったら、怖くて此処に遊びに行けません(笑)」

「ほら、その『浦原さん』。」

「???」

「テッサイ、ジン太、ウルルは皆名前で呼んでまスね?」

「そういえば…。」

「…アタシの事、何て呼んでます?」

「…浦原さん…ですね。」

「…アタシのこと、名前で呼んで下さるととっても喜びます…。」

「浦原…さんが喜んでくださるんです…よね?」

「はいナ♪」

「…えーっとですね…。」



が少し困ったような顔をするので、喜助も少し困った顔をした。
何か不都合でもあるのだろうか?



「何か問題でもあるんスかね?」

「私、テッサイさん、ジン太君、ウルルちゃんの苗字を知らないんです。」

「へっ?」

「皆さん、自己紹介の時、名前しか仰らなかったし、
 浦原さんも皆さんのこと、名前で呼んでらしたから…。」



これは予想外の出来事ッスと、さすがの喜助も驚く。



「…と言うことは…?」



が少し恥ずかしそうに話した。



「私、浦原さんのお名前、存じてないんです…。」

「えっ!!」

「…す、すみません…。今更…。」

「ア…アタシ、名前言いませんでした…か?」

「…はい…。」









…しばし二人は無言。
そして…、









「浦原さん!なんて顔してるんですか(笑)」

「ほ、ほんとッスか!?アタシ、名前言ってないなんて!」



は可笑しくなって、お腹を押さえて笑っている。
喜助はキツネにつままれたような顔。



「笑ってごめんなさい。でも本当です。私、浦原さんの名前、存じ上げてません(笑)」

「自己紹介の時って…。」

「『浦原ッス〜』って仰って、名前までは…。」



は扇子をパタパタさせる仕草をしながら、喜助の喋り方を真似る。
それを見て、喜助はだんだん顔が紅くなった。



「そ、そうッスか〜。これは大変失礼なことを…。」

「いえ、私もあの時、お聞きすればヨカッタですね。」



喜助はあぐらをかいていたが、 の正面で正座に座り直し、



「では改めまして、『浦原喜助』と申しまス。以後お見知り置きを。」



と、挨拶し直した。 も喜助の正面に座り、



「『 』です。これからも宜しくお願いします。」



と、挨拶をした。
すると喜助は、



「モチロン!( サンのことは全て)知ってるッス。」



と満面の笑みで応えた。



「それでは、これからは『浦原さん』ではなくて『喜助さん』とお呼びすれば。」

「ありがとうございまス。」

「…ちょっと慣れなくて恥ずかしい…ですね。」

「すぐに慣れるッスよ。」

「…喜助…さん。」

「はいナ。」

「浦原さん。」

「………。」

「…徹底してますね(笑)喜助さん。」

「そりゃあもう♪」



顔を見合わして二人は微笑む。














「喜助さん」が「喜助」と変わり、
サン」が「 」に変わる。














そんな事が近い未来にあればいいッスね…と
恥ずかしそうに自分を呼ぶ の顔を眺めながら
喜助は思った。











FIN :*:・。,☆゚'・:*:・。・:*:・゚'☆,。・:*:*:・。,☆゚'・:*:・。・:*:・゚'☆,。・:*






今回は、本文が短いため、コチラのプチトークをメインにお楽しみ下さい(笑)



夜一「呼び方なんぞ、どうだって良いではないか。」
喜助「どうだって良くないッスよ!!」
夜一「そうかの〜?」
喜助「だって夜一サン、浮竹隊長に『四楓院』って呼ばれたら
   『照れる』って言ってたじゃないッスか〜。」(『カラブリ』参照ッス)
夜一「…そうだったかの?」
喜助「自分の都合が悪いとスグごまかすッスよね…(ボソッ)」
夜一「ん?何か言ったか?(--#)」
喜助「いえ…何でもないッス…。」
夜一「それでは、儂がお主のこと『浦原』って言ったらどうなんじゃ?」
喜助「『どうなんじゃ?』って言っても、呼び捨てじゃないッスか。」
夜一「…浦原…さん。」
喜助「( ̄□ ̄;)!!」
夜一「喜助…さん!」
喜助「((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
夜一「どうじゃ♪」
喜助「今、『生き地獄』を見た気がするッス…って鼻が痛い!」
夜一「次、ふざけたことを申したら、今度は『鼻フック』じゃ!(--#)」
喜助「鼻フックって、また何処でそういう事を仕入れてきたんスか…_| ̄|○ガクリ」
夜一「そうじゃ!儂を呼び捨てにしたらよかろう♪そうじゃそうじゃ♪」
喜助「いや…それは…遠慮するッス…。」
夜一「遠慮なんぞするな!ホレ!!」
喜助「いや…その…。」
夜一「なんじゃあ?照れておるのか?お主も可愛い処があるのう…♪」
喜助「…そうじゃなくて…夜一サン…後ろッス…。」
夜一「んん?」

夜一が振り返ると、木の陰からコチラを睨んでいる死神が一人。

喜助「…アレ…、砕蜂サンッスよね…?」
夜一「おお、そうじゃ、砕蜂ー!何をしておる!?コッチへ来ぬかー!」
砕蜂「よ…夜一様…(*^^*)ポッ」
喜助「砕蜂サン、お久し振りで。」
砕蜂「(--##########)」
喜助「。。゛(ノ><)ノヒィ」
砕蜂「夜一様を呼び捨てにするなぞ、万死に値します!!しかもこんな輩に!(激怒)」
喜助「まだ呼び捨てにしてないッスよ〜ん(^^ゞ」
砕蜂「五月蝿い!だまれ!浦原喜助!!(゚Д゚)ゴルァ!」
夜一「そうじゃ!砕蜂!お主、儂のことを呼び捨てで呼んでみろ!」
砕蜂「ええええええ!?!?!?」
夜一「なんじゃ、嫌か?」
砕蜂「そそそそそんな、畏れ多い!!」
夜一「相変わらず堅いのう。」
喜助「( ̄ー ̄)ニヤリッ」
砕蜂「浦原喜助!貴様、今笑っただろう!(--#)」
喜助「い〜え〜、笑ってなんていないッスよ〜ん♪」
砕蜂「だいたい、その口調が気に入らぬ!いっそのこと、そのクチ、切り刻んでやろうか!!」
喜助「おお〜!なんと恐ろしいことを仰る(笑)」
夜一「お主ら、本当に仲が良いのう♪」
喜助・砕蜂「「へっ!?」」
夜一「仲が良いほど、喧嘩するというではないか。よし!こうしよう!!」
砕蜂「よ…夜一様?((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
夜一「砕蜂は喜助のことを『喜助さん』、喜助は砕蜂のことを『砕蜂ちゃん』。」
喜助・砕蜂「「え-------------!?------!!!!」」
夜一「どうじゃ!一度呼び合ってみい!」
喜助「そ・い・ふぉ・ん・ちゃんvv」(←かなり楽しんでいる模様)
砕蜂「浦原喜…貴様…」
夜一「ん?どうした?砕蜂?」
砕蜂「…喜助…さ…ん…_| ̄|○ガクリ」
喜助「はぁ〜い♪」
夜一「良いではないか♪」
砕蜂「そ、そんなあ…夜一様…(TДT)」
夜一「これからはそうやって呼べばよい♪」
喜助「アタシは構いませんけどね〜(笑)」
砕蜂「浦原!貴様、絶対に消…」
夜一「そーいふぉーん!(--#)」
砕蜂「喜助…さ…ん、貴様!!!!!」
夜一「よしよし♪」
喜助「ス、スミマセン、アタシ、あまりにも可笑しくって、腹が痛いッス…(ノ∇≦、)ノ彡☆ キャハハ!!バンバンッ!!」
夜一「それじゃ、遊びにでも行こうかの!砕蜂ちゃん!」
砕蜂「ええっ!夜一様…vv **テレテレ**(*' '*)**テレテレ**」
夜一「『夜一』って呼び捨てしてみ?」
砕蜂「そそそそそそそれは…((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル」


そして、話は振り出しに戻る。
(結局、砕蜂は呼び捨ては出来なかったとさ。オワリ)