「Serious face」





 

 

 

 

 

 





「京楽八番隊隊長って、いっつも伊勢副隊長をからかってるよね〜」
「っていうか、ただの『女好き』?」
「あとさ、いつも酒飲んでない?」
「あー、飲んでる、飲んでる!」
「あんなんで、強いのかしら?」
「微妙ー!」


…と新人死神たちが喋っている。
ここは四番隊の詰所なのに何故、春水の話かというと、
1時間ほど前、八番隊副隊長の伊勢さんがやってきて、

 

 



「すみません、二日酔いの薬なんてあるのでしょうか?」

 

 



と言ってきた。

 

 

 




四番隊は死神の薬箱だから、ある程度の薬は置いてある。

 

 

 

 

 

 

 



「ありますよ。ちょっと待っていてください。」

そう言って処方していると、






 

 



「なっなおちゃーーーーーんvv」
「きょっ、京楽隊長!」
「迎えに来たよーvv」

 

 

 

 

 

 





とまあ、春水が来たんだけど、それに対しての新人達の会話だったわけ。
彼らが帰ったあとも


 

 

 



「二日酔いの薬だってさ。あれ絶対、隊長の薬じゃない?」
「えー!サイアクー!雑用じゃーん」

 

 

 




たしかに、あんな春水見たら一瞬固まるかなあ(苦笑)
でもね、隊長なのよ?アナタ達が陰口をたたくような相手じゃないのよ。


 

 

 



「ほら、喋ってないで手を動かしなさい!」
班長!京楽隊長って、ぶっちゃけ強いんですかぁ〜?」

 

 

 

 



アンタ…ぶっちゃけって…。

 

 

 

 



「京楽隊長が強いかですって?」
「だって女ばっかり追いかけてるし、酒ばかり飲んでるし…」
「そうね… でも」

 

 

 

 





「ちょっと霊圧あげて睨まれたら、アナタ達、チビるわよ(黒笑)」


 

 

 

 

 

 



「「「………………………………!!  す、すみません…」」」




 

 

 

 

 

 





今、私の顔でビビったでしょ…。



 

 

 

 

 

 

 

 




何も知らないで、人のことよく言えるわよね…。
最近の子ってあんななのかしら??

 

 

 

 





そんなくだらない事を考えていたら、もうお昼を過ぎていて


 

 

 

 

 



「あ、もうこんな時間!?私、半休だからあがらせてもらうわね」
「「「お疲れさまでした!!」」」

 

 

 



ということで、今日の任務から解放された。




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







帰る途中、八番隊に寄ってみた。
二日酔いが心配だったから。






 

 

 

 

 




「こんにちはー。伊勢副隊長います?」
「あ、 さん!先程はありがとうございました!」

 

 

 

 

 

 

 


どうやら、薬は効いたみたいね。

 

 

 

 

 

 

 



「ところで、春水は?」
「いるよ〜! ちゃ〜んvv」

 

 

 



八番隊詰所の奥から春水の声がした。

 

 

 



「上がらせてもらうね…伊勢副隊長。」
さーん、『副隊長』って呼ぶのヤメテ下さい〜。」

 

 

 


彼女は、私が春水の同期で親友であることを知っている。
だから私に対しても尊敬語だったりする。

そんなに気を使わなくてもいいのにね〜。








 

 

 

 






「おじゃまするわね、春水!」
ちゃんなら、いつでも大歓迎だよvv」


 

 

 

 


大歓迎vvって言っている割には、珍しく春水が事務作業をこなしている。

 

 

 

 



「伊勢さんが調子悪いから、今日は隊長自ら奮闘ですか。」
「そっ!たまにはね」
「でも珍しいわね、彼女が二日酔いなんて。」
「うん、昨日ね、副隊長連中で飲みに行ったんだとさ。」


 

 





で、乱菊クンにかなり飲まされたらしいよ。
ま、七緒ちゃんらくしくはないよね。


 

 

 

 




なるほど、それで伊勢さん二日酔い…。


 

 

 

 

 



「だから四番隊に伊勢さんを迎えにきたのね。」
「あ、わかっちゃった?」

 

 

 

 

 


大事な七緒ちゃんが途中で具合悪くなったら大変でしょ?
四番隊の女の子達は、たぶん勘違いしてたと思うけどね。

フフフと春水が笑った。

 

 

 

 

 




「あ、やっぱり聞こえてたのね…ごめんね。あの子達、礼儀もなにもなってなくて…」
ちゃんが謝ることじゃないよ。そんな風に見えるのは事実だしね。」

 

 

 

 

 

 

 




いつもヘラヘラしてるしねぇ…。
書類に目を通しながら春水が話す。




 

 

 

 

 

 







「ヘラヘラなんかしてないじゃない。」
「?」
「ぜんぜん、ヘラヘラしてない。」
「… ちゃん?」


 

 

 

 

 

 



春水が不思議そうに を見た。


 

 

 

 

 

 




「いつも真剣な目をしてるじゃない!
 
お酒はいつも飲んでるけど、酒に飲まれているワケじゃないし。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「春水ほど思慮深くて真面目な人っていないデショ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





あの新人連中にはわからないのよ…。
と、私は思うんだけどね?と は笑顔で話した。



 

 

 

 

 

 

 



京楽の顔がビックリという顔つきに変わり、

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「まいったねぇ…」


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





と小声で一言言うと、また書類に目を通しはじめた。
たぶん自分の顔は今、紅いだろう…。 それもそのはず。
自分の事をそんな風に見てくれる人がいたとは。それも自分が一番大事に想っている人に。


 

 

 

 

 

 

 




「え?春水、今何か言った?」
「あ、い、いや… ちゃん、それは、買いかぶりすぎだよ。」
「そかな?でもね、酒飲んでニコニコしている春水も、真面目な春水も私は大好きなんだけどなあ…」




 

 

 

 

 

 





……  撃沈!!




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「ねー、春水。仕事いつ終わるの?」
「え?あ、そうだね…もう少し…かな??」
「終わったら、ゴハン食べに行こうよ!」
「いいね〜。行こう!…」


 

 

 

 

 

 

 

 

 


「でさ」
「ん、何?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「今日は『真面目』な僕と『ニコニコ』した僕と、どっちがいいの?」



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




そりゃあモチロン!



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





「『ニコニコした幸せそうな』春水に決まってる!」










 

 

 

 

 

 

 









さすが、 ちゃん!!







 

 

 

 

 

 








 


 











 END


























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