「busybody」





 

 

 

 

 

 





「今日は気分が良さそうだね。」













四番隊から俺の往診に来た が、そう言って昼飯に誘ってくれた。
春水も誘う?って言ってたのだが、













「アイツは色々忙しいからいいんじゃないか?」













といって止めさせた。

本当はとても忙しそうには見えないが…。
せっかく と二人で飯が食えるのに邪魔されてたまるか。














「じゃあ、十三番隊隊長サンはおヒマなのですねぇ。」
「そうだな、ヒマだな。」













イヤミ言われたか?(苦笑)


 

 

 

 



「ウソウソ(笑)少しづつでも良くなってくれないとね。さあ、何食べよっか?」


 

 

 

 




そう言って、定食屋に入った。







 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






 *




 

 

 

 

 

 




「はぁ、ゴチソウサマデシタ。」

 

 

 

 

 

 



そういって、 はお茶をすする。
混雑時を過ぎているので、店内はかなり空いている。



 

 

 

 

 





「そういえば、十四郎って普段、何を食べてるの?」
「普段か?そうだな… 食べたり食べなかったりだが…」
「まあ調子悪い時はしょうがないもんね。でも食べるときもあるでしょ?そういう時はどうしてるの?」
「茶漬け…とか」
「お茶漬け??」
「あとは茶と茶請けとか…」
「お茶とお茶請け?? ちょっと十四郎!」
「なんだ?」
「健康体じゃないんだから、もっと栄養のあるモノとか食べないと!
 っていうか『お茶請け』は食事じゃないから。」
「あまり腹も空かないんでな。」

 

 

 

 

 



だからと言って…これでは治りも遅くなる一方じゃない…。
少し が困った様な顔をする。


 

 

 

 

 



「…でもな。」
「ん?」
「誰かと一緒に飯を食うのは、なかなか楽しいな…」
「!」
「いつもより沢山食べられる気がするぞ。」
「!!」




 

 

 

 



が何かをひらめいた…らしい。




 

 

 

 

 

 

 

 



「十四郎!」
「…何だ?」















 

 

 

 



「アナタ…早くヨメさんを貰いなさい!」









 

 

 

 

 





「!!!   げほげほげほっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



お茶を吹き出しそうになって、十四郎がむせた。
が『大丈夫?』と言って背中をさする。

 

 

 

 

 

 

 



「おっ、お前!!イキナリ何を!!」
「私、何か変なこと言った?」


 

 

 

 

 

 



変なことって…お前…。


 

 

 

 

 

 

 



「なんで俺がヨメさんを貰わなきゃならんのだ!」
「だって、奥さんが居れば、美味しいご飯も食べられるし、
 それに、常に好きな人と一緒に食卓を囲めるじゃない。」

 

 

 

 

 

 

 



はあ…まあ……そりゃあそうだが…。
第一、なんで が俺の結婚に世話やいているんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「余計なお世話だ!このお節介焼き!」
「えー!なんでー?いいアイデアだと思うんだけどなあ。」

 

 

 

 

 

 

 

 




なーにが『いいアイデア』だ!
人の気も知らんで!!

 

 

 

 

 

 

 




「俺は結婚しないぞ!」
「そうなの?」
「当たり前だ!そんな気はない!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 



なぜ、自分の好きなヤツに結婚しろとか言われてんだ…? 俺。

 

 

 

 

 

 

 



「そう…それは残念。」

 

 

 

 

 

 

 


じゃあ、独りでさみしくご飯食べるのね…と が言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「じゃあ、 はどうなんだよ?」
「なにが?」
「… 結婚。お前だって独身じゃないか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


同じ質問が自分に返ってくるとは思わなかったのか
は少し驚いた。


 

 

 

 

 

 

 




「私?  …私は結婚なんてしないよ。」
「どうして?」
「やることイッパイあるもの。もー!十四郎のお節介!」


 

 

 

 

 

 

 


いや… そういう意味じゃなくて、
好きな人はいないのかって意味で聞いたのだが…。


 

 

 

 

 

 

 

 



「死神の任務を全うしたいからね。
 オバアチャンになっても現役で頑張るよ!」

 

 

 

 

 

 

 




そう言って はお茶を飲み干した。


 

 

 

 

 

 

 

 



「そうか…それなら」
「それなら?」




 

 

 

 

 

 

 

 

 





「お互い結婚しないなら、俺とお前が『飯仲間』になればいい。」



 

 

 

 

 

 

 

 









ナルホド!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「そうすれば、いつも楽しい飯が食えるというワケだ。」
「十四郎! それはイイ考えだわ!」



 

 

 

 

 

 

 



も納得したようである。




 

 

 

 

 

 

 

 

 




「でもさ、十四郎。別に『飯仲間』じゃなくても」
「ん?」
「一緒にご飯食べて、飲みに行って…って、いつでもやってるコトだったりして。」
「たしかにそうだな。」




 

 

 

 

 

 

 

 

 




お節介焼き屋は、自分には鈍感だからな…。
ったく…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


そう思いながら、十四郎も残りのお茶を飲み干した。













 

 

 

 














 END


























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