「Catnap」
いつものように十四郎の診察と薬を届けに雨乾堂へ向かうと、
十四郎の姿が見えなかった。
「清音さん、浮竹隊長は…?」
「はい、隊長は詰所で書類に目を通しているであります!」
「そうなんだ」
仕事してるなんて、今日は具合が良いのかな?
それじゃあ、邪魔しちゃ悪いから…。
「ではまた改めて参りますね。」
「いえ、そんなに時間はかからないと思いますので!ここで帰られては、私が隊長に怒られます!」
「清音さんが?十四郎に?」
「あ、いえ、なんでもないであります!とにかく雨乾堂でお待ち下さい!」
清音はあわてて、
を雨乾堂へ通した。
雨乾堂の中は、締め切っていて十四郎の布団も起きたままの状態で。
「こういう時に換気をしておこうかな。」
と言って、部屋の中に風が通るよう窓を開け、
布団もきれいに整えた。
風が通る雨乾堂は、いつもより涼しく心地良く感じた。
「んー!気持ちいいなあ…。」
なんだか眠くなってきたよ…。
昨晩は遅かったから、余計眠いのかな…。
十四郎が来るまで少しだけ…と
窓の桟に座布団をのせ、
は眠りはじめた。
少しのはずが、かなり深く寝入ってしまったようだ。
しばらくして、ドカドカと雨乾堂へ近づいてくる足音。
「
!遅くなってすまん!」
雨乾堂の扉が開くと同時に十四郎が大きな声で入ってきた。
その目に見えたものは…
風通しの良い明るい空間に、きちんと整えられた自分の布団。
そして、窓に伏せった
。
「
?」
十四郎が近づいて
の顔を見ると
規則正しい呼吸をしながらスヤスヤと眠る顔が見える。
「眠っているのか…。」
具合が悪いのではなくて良かった…。
それにしても珍しいな、
がうたた寝なんて。
よほど疲れているんだろう…。
俺の大事な人は、俺の心配ばかりして
自分の心配をしないヤツだからな…。
全く…というような顔をして、十四郎は傍にあった羽織を
に掛け、顔に掛かっている髪の毛をどかしてやる。
しかし、深く眠っているせいなのか、何の反応もない。
「寝るのはかまわないが、任務中じゃないのか?」
と言って、
の頬をつついてみた。
「う…ん…」
が少し迷惑そうに頭の向きを変える。
しかしそれ以降の動きは無し。
「おーい、
ー、任務は平気なのかー!」
十四郎がそう言って
を起こそうとした時、
「十…四郎…。」
無意識に呼ばれる自分の名前。
それを聞いたら、起こすに起こせなくなって…、
「少しぐらい眠らせてやるか。」
と言って
の顔を、しばらくの間眺めていた。
そうしたら、自分もだんだん眠くなってきたものだから、
枕を持ってきて、彼女の隣で同じ寝の姿勢になる。
「きっと起きたらビックリするだろうな…。」
フフッと十四郎が笑った。
「また後でな…
。」
起きた
の反応---------------
「…………ん、思いっきり寝ちゃっ…!!!なんで十四郎がココで寝てんの!」
十四郎「う〜ん…。おっ!起きたな。」
「『起きたな』じゃないわよっ! なんで、布団で寝ないのよ〜。」
十四郎「お前が気持ち良さそうだから、真似した(笑)」
「病人なのにぃ…アンタは…(泪)」
十四郎「あはははは(^_^)」
『あはははは』じゃないわよ…_| ̄|○ガクリ。
END
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