ドリーム小説





 

 

 

 

 









アイツは
悲しそうな目で、まっすぐ俺を見たんだ…。






























 







「fill」

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虚大量の出現。

先発隊である十一番隊より援軍要請の連絡が入る。

 

 

 



「虚多数出現 援軍送ラレタシ」

 

 

 


待機中の隊長が総隊長である山本元柳斎重國の元へ集まる。

 

「人数ばかり多くても被害が増えるばかり。
 ここは隊長・副隊長の『少数精鋭』で早急に終わらせようじゃないか。少し運動がてら行ってきなさい」

「運動がてら?そりゃあアンタじゃないの…山じい。というか、そんなに数が多いのかねえ」


フフッと春水が笑う。

 

 



そこへ病気療養中の十四郎が到着した。

 

 

 



「浮竹!」
「浮竹殿!」

 

 

 


「俺も…参加させて下さい」

「身体は大丈夫なのかね?」

 

総隊長が無表情で十四郎に問う。

 

「今日は、体調が良いのです…それに隊長として、たまには働かないと!」

 

ニヤリと笑う十四郎。
それを確認したかのように総隊長が言葉を発する。

 

「……では、今回は『四番隊第零班』を同行させるとする!
 用心に越したことはないだろう。
 卯ノ花隊長、零班班長にそう伝えるように」

「かしこまりました」

 

 

 




「四番隊第零班!?」

 

 

 

 


隊長達が少しだけどよめく。
名前だけは知っていた、あの「四番隊第零班」。
四番隊だけが「零」という名の班を所有している。
それがどういう意味なのか、どういう存在なのか…。
総隊長と四番隊隊長以外に詳しく知る者は少ない。



「では解散!」

 

総隊長の声と共に隊長達は各隊室へ散っていった。









 

 


 

 






「京楽!お前も『第零班』の詳しいこと、知らないのか?」

「ん〜。確か上級救護班より更に上、特別救護班らしいってのは聞いたことがあったな」

「特別救護班…」

「上層部連中、上位席官の治療。上級救護班で匙を投げた治療とか…。
 ただ、どんなヤツが班長でどんなメンツなのか。また普段の任務等は一切不明らしいね」

 

ふうん…と十四郎は興味のなさそうな返事をした。

 

「とにかく久々に一暴れするか」

「面倒だなあ…」

 

そういうと二人は足を速めた。









 

 

 

 

 

 

 






 





 *

 










 

 

 

 

 

 

 







「うわぁ…これはヒドイ」

 

 

 

 

 

 



春水が到着しての第一声。
虚の大群。それも大虚と間違うかのサイズのものまでいる。


「ちょっとした戦争だねえ」

「そういえば更木は何処にいるんだ?」

 

そういって十一番隊隊長を目で探すと…居た居た。
ありゃあ…楽しんでるだけだな…(^^ゞ
それから副隊長のやちるはというと…

 

 

 

 

 

 


「剣ちゃん、やっちゃえーーーー!!!」

 

 

 

 

 

 


なんか虚の滅却どころではないな…


 

 



「ま、とりあえず分担して、片っ端から…」

「そういえば、お前の処の伊勢君は来ていないのかい?」

 

十四郎がそう聞くと、

 

「七緒ちゃん?虚退治でケガでもされたら大変だしさvv」

 

なにしろ嫁入り前だからネvと鼻息荒く答えた。

 

「というか書類整理、全部任せたんだろう…」

「うっ…」


本来なら隊長自ら出る処ではないのだ。
思っている以上に隊長というものは忙しい。
なのにわざわざ隊長格が出張らなければならんのか?

しかしこの虚の多さと十一番隊の援護要請、総隊長の命令ではしかたがなく。


「じゃあ俺はアイツ等を片づけてくる」

 

そう言って十四郎は春水と別れた。















 









 *



 

























どのぐらいの時間が経ったのだろう。
たぶんそんなに経っていないはず

おおかたの虚は倒され隊長達も


「お疲れさん」


「くだらん」

 

等々、声を掛けつつ引き上げの準備をしていた。

 

 

 

 

 

 


十一番隊の傷ついた隊士連中の手当をする四番隊隊員。


「あれは、四番隊第零班じゃないよねえ」


とつぶやきながら春水は十四郎を探す。

 




「おーい!浮竹ー!」

「京楽!ここだ!」


友の無事を確認しつつ十四郎が春水の方へ行こうとした……その時、

 

 

 



一匹の虚が他の虚の屍の中から出てきた。

 

 




「浮竹っ!」

「むっ!」


振り向きざま斬魄刀を構えた。
こんな雑魚虚、片手でも楽勝…。十四郎も春水もそう思った。






 

 

 

 

 

 






「ゴホッ!」


 

 



 

 





十四郎の口端から血が流れる。

 

「チィッ! 発作か!!」


そう言って春水が向かおうとするが、間に合いそうにない。


「ク…ソッ!こんなときに!!」

 

胸を押さえながら、激しく咳をする十四郎。
十四郎の元へ向かう春水。
もう駄目だと思ったその時、


 








 

 

 

 

 

 









「赤火砲!!」







 




 


 

 










そう聞こえたと思うと目の前の虚が粉砕された。
ただの赤火砲でこれだけの威力を出せる者はなかなかいない。

 

「今の破道は!?」

 

立ち上がる土煙の中、十四郎の目の前に立ちはだかる……… 後ろ姿の女性。
黒い死覇装に黒い長髪。腕には四番隊隊章と零の文字。

 

 

 

 

 


「四番隊…第零班…」

 

 

 

 

 

 


「…お怪我は…ありませんか…?」

 

そう言って十四郎の方へ振り向く。


 


「!!!」

 

 


腰ぐらいまであろうか、漆黒の髪と澄んだ黒い瞳。
十四郎と春水が探していた女性… 、その人だった。

…「発作が起こったようですね。少し楽にして差し上げましょう」」


十四郎の言葉を遮ると彼女は十四郎の胸に手をあて、力を少し込めた。
すると今までの胸の苦しみが嘘のようになくなり、気分さえも良くなる。

 

「すまない…」

「一時の気分の良さで来るのは浅はかというもの。とにかく隊首室へ戻られたら
 安静にしてください。薬は後で四番隊より届けさせます」

「君は…『 』ではないのか?」

 

 

 



十四郎の問いかけに対し、無表情のまま

 

 

 

 



「では…失礼」


といって、消えるが如く去っていった。
春水があわてて十四郎のそばへ近づく。


「おい、浮竹!今の…は…? ちゃんじゃないのか?」

「…ああ、俺もそう思った…」

「前に感じた霊圧と同じだ。やはり ちゃんだったのか…」

「だが、コチラの問いかけには答えてくれなかった」

「じゃあ ちゃんではないと…?」

 

 

 

 

 

 

 

「あんな目をした を初めて見た…。いや、 なのか?
 去り際に彼女は悲しそうな目で、俺を見たんだ…」

 

 

 


 

 

 

 


「とにかく戻ろう。戻ってからでも ちゃんを探すのは遅くはないだろう」

「…ああ、そうだな」


そう言うとその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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