「Playboy?」




 

 

 

 

 

 






「なっなおちゃーんvv」
「『なっなおちゃーん』はもう結構ですから、早く書類に目を通してください(--#)」

 

 

 

 

 

 

 

 


八番隊のいつもの風景。
七緒に叱られ、しかたなく他の隊員にちょっかいを出す春水。

 

 

 

 

 

 



「あれー?キミはウチの隊の子かい?」
「あ、はい。今年入りました。」
「そっかー。こんなカワイイ子が入ったんだねv」

 

 

 

 

 

 

 

 


「  京   楽   隊   長   !?   (怒)」


「ハイ…すみません…」

 

 

 

 

 

 

 

 


七緒の殺気を背中に感じ、渋々と自分の席についた。

 

 

 

 

怖いんだよね… 七緒ちゃんってさ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

そこへクックッと笑いをこらえながら が入ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 


「こんにちは。伊勢さん」
「あ、 さん、ご無沙汰しております」
「ハイ、おみやげ。よかったら皆で食べてね」

 

 

 

 

 

 

 

 


そう言って風呂敷をひろげる。
中からは『久里屋』の『徳利最中』が出てきた。

 

 

 

 

 

 

 

 


「春水の好物だから、ちゃんとあげてね(笑)」
「いつもすみません。あ、お茶入れてきますね」

 

 

 

 

 

 

 


七緒は奥の勝手へと消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 


「相変わらず春水は伊勢さんに怒られっぱなしなんだね」
ちゃん!いらっしゃい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 


春水の顔がパアッと明るくなる。
それもそのはず、何しろ『 』は親友であり
彼の想い人でもあるのだから。
隊は違えども、こうして同じ死神をしているだけで幸せを感じたりする。
しかしさすがの彼も『本命』には、なかなかアタックできず。
その為、『友達以上恋人未満』な関係を何十年もやっているわけで。

 

 

 

 

 

 

 

 


「で、どうしたの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?と は思った。
そして、あらためて春水に聞いてみる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「春水、その仕事スグ終わるの?」
「んー。ちょっと時間が読めないなあ。」

 

 


「そっか…」

 




じゃあ、退散するね、と腰をあげた。
ちょうど七緒がお茶を持ってきたところで、

 

 

 

 

 

 

 

 


「あ、 さん!お茶だけでも…」
「…そうだったね。じゃあ有難くいただいてから帰りますか…」
「そんなに急いでお帰りにならなくても…」
「ん…、春水忙しそうだし、これから十四郎の処へいって『夕飯』でも一緒に食べにいこうかなあと思って」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


その直後、仕事中の春水の眼が見開いた。
そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ちゃーん!!!!ご免!本当にご免よー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 


急に謝り出す春水を見て七緒が不思議がる。

 

 

 

 

 

 

 

 


「隊長!イキナリ何を謝って!!」
「忘れてた!」
「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 


がニヤリと笑う。

 

 

 

 

 

 

 

 


「今晩ね、春水が食事に誘ってくれてたのよ(ニコリ)」
「『誘ってくれてた』じゃなくて、これから『誘う』んだよ〜」

 

 

 

 

 

 

 

 


過去形にしないでくれと、ただただ平謝りの春水。

 

 

 

 

 

 

 

 


「うそうそ。忙しかったらまた今度誘って。十四郎の処へ行くのも冗談だから(笑)」
「隊長! さんとの約束、すっぽかしなんですか!!(怒)」
「申し訳ない…」

 

 

 

 

 

 

 

 


女性との約束を忘れるなんてサイテーですよ!
今日はもういいですから…と七緒が春水を解放した。

 

 

 

 

 

 

 

 


「七緒ちゃーーーーーん(泪)」
「もういいから、とっとと行って来なさいっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




















「いや〜、ホントにご免ね、 ちゃん。」
「もういいって(笑)私も少し言いすぎたよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


女性の取り扱いにはめっぽう強い(?)京楽春水がこの『 』だけには弱い。
出来れば他の女性をからかっている処なんざ見せたくないぐらい。
(まあ春水がちょっかい出さなければいい問題なのだが)
好きな女の前ではイイ漢でありたいというのが世の常なのだろうけど。

 

 

 

 

 

 

 

 


「ねえ、春水。」
「ん、なに? ちゃん。」
「春水って『友達』たくさんいそうだよね。」
「?」
「春水と私は学院時代からの腐れ縁だから、構わないけど
 今日みたいな事、他の子にしたら本当に怒っちゃうよ?(笑)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


えっ……(汗)

 

 

 

 

 

 

 

 


「春水って俗に言う『女好き』って言うんでしょ?」
ちゃん---------!」

 

 

 

 

 

 

 

 


マ、マズイ… ちゃんに『女好き』のレッテルを貼られている!!
たしかに、否定はしないけど、 ちゃんだけには…!

 

 

 

 

 

 

 

 


_| ̄|○ガクリ…。

 

 

 

 

 

 

 

 


春水、打ちのめされております。

 

 

 

 

 

 

 

 


「でね、現世では何て言うんだっけかな…そういうの…」

 

 

 

 

 

 

 

 


あーもーヤメテー! ちゃーん(大泣)

 

 

 

 

 

 

 

 


「プレイボーイ!そうだプレイボーイって言うんだって!」
「………」
「響きはカッコ良くない? あれ?春水??」

 

 

 

 

 

 

 

 


ちゃん…、僕そんなに『遊び人』かい?
一人で酒を飲んでいる方が多いと思っているんだけど…な…。
しかも『プレイボーイ』って…。
今時、現世で使っているのかい?そのコトバ。

 

 

 

 

 

 

 

 


どんどん僕のイメージが悪くなってるよ… … …。

 

 

 

 

 

 

 

 


「春水?どうしたの?」

 

 

 

 

 

 

 

 


ニコッと笑って は春水の顔を覗き込んだ。
僕の想いなんか全くわかってないんだろうなあ…と思いながら に笑顔を返した。

 

 

 

 

 

 

 

 


「悩みがあるなら、話だけでも聞くよ?あまりチカラになれないかもしれないけどね。」

 

 

 

 

 

 

 

 


さ、行こう!と は春水の手を取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「やれやれ… 参ったねえ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 


本当に何もわかってないんだねえ…。
一緒にメシを食べに行ったり、飲みに行ったり、
こうやって手を繋いでくれたり、嬉しいことたくさんしてくれるのに
肝心なことは鈍感なんだからね…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「さあ、乾杯しよう!ね?」

 

 

 

 

 

 

 

 


春水の大好きな銘柄の酒を注文し、まずは一献!と杯を傾けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「で、どうしたの?春水。」
「ん〜? いや、なんでもないさ。」
「そなの?」
ちゃんの顔見られたから大丈夫!(笑)」
「私の顔、見ると元気になれるの?」
「そりゃあもう!」

 

 


「そうなんだ…」

 

 

 

 

 

 

 

 


は少しだけ考えて、何をひらめいたか、春水に満面の笑みを浮かべてこう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 


「春水が元気になれるなら、毎週でもゴハン食べに出かけようか!」
「!!」
「ね!」

 

 

 

 

 

 

 

 


何を言うかと思えば、この鈍感なお姫さんは…。

 

 

 

 

 

 

 

 


「私も春水とゴハン食べるの楽しいし、大好きだから!」

 

 

 

 

 

 

 

 


全く…これじゃあ『飴と鞭』だねえ…(苦笑)

 

 

 

 

 

 

 

 


ちゃんのご命令とあれば!」
「ウフフ」

 

 

 

 

 

 

 

 


「そうなったら、春水の『女好き』も少しは減るのかな?」
「ぶっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 


酒を吹き出しそうになった春水。
ちゃん…キミは『死神』じゃなくて『小悪魔』だよ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


春水の想いは前途多難である。































 END


























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